営農中の事件あれこれ
協力な助っ人が座り込み
気温が上がるにつれて雑草が容赦なく伸びてきます。
今日は温度も20度近くに達するとの予報のもと、6月には満95歳を迎える母親が愚息のために畑に出てきてくれました。
地味ながらもコツコツと着実に雑草を退治してくれるその様子には頭が下がりますし、元気でいてくれる現実に感謝せずにはおれません。 【2018年4月】
枇杷の摘果時期となりました
縦じまの気圧配置が崩れて桜の開花前線が北上する頃から、袋かけに備えて元気な幼果1~2個残す摘果作業が続きます。
当地では枇杷の生産が盛んでしたが、現在は往時の10分の1程度にまで縮小されているとか・・。
気温が上がると害虫も幼果を目当てに活動が活発になります。その食害から守ってやるために、紙袋を着せてやりますが、それが結構大変な作業と言えます。
晴れて収穫を迎えたときに、紙袋から成熟した果実に巡り会える喜び・・・そんな思いに胸をときめかせながら、摘果から袋かけ作業が4月一杯続きます。 【2018年4月】
お疲れさん!“防鳥ネット”
朝から晩秋の小雨が降っています。遠くでは元気なカラスの声がしています。
10月上旬、熟柿の害鳥被害を回避するため2張りの防鳥ネットを半日かけて設置しました。
それから1か月半、孤軍奮闘のお蔭で無事にその役目を果たしてくれました。
晴天の日を選んで収納し、ネットには明年5月の早生枇杷シーズンまでゆっくり休養して貰います。 【2017年11月】
野鳥に敬意を表して
されど野鳥! 今シーズンも野鳥に柿を狙われる時期となりました。甘柿の太秋が熟すのは1か月以上も先だと言うのに、ご覧の通り害鳥被害に遭いました。(8月23日)【写真左】
メチャクチャに大きくて、メチャクチャに美味しい弊園の “至高のシンボル” を荒らされては困ります。従来は大きなネットで樹全体を覆っていましたが、資材と労力の関係から今年は1果ごとの個別ネットにしてみました。新たな弊害に遭遇するかも知れませし、それともニンマリさせてくれるかも知れません。【写真右】
何もそこまで・・生真面目がアダ?
5月上旬に植えつけたスイカが、ご覧のとおり裂けてしまいました! 今年は梅雨入り宣言のあと、しばらくは降雨がありませんでした。その後のまとまった雨で、欲しかった水分を一気に吸収したためでしょうか? 10個足らずが被害に遭いました。
本当に残念です。約1週間で完熟だと言うのに!【2017年7月】
晩秋の楽しみここに在り
シルクスイート! 弊園で愛培中のサツマイモの種類なんですが、これが中々旨いんです。掘り上げて1か月以上の期間を置くことで甘味がしっかりアップ!
60~80分かけてじっくり土鍋で焼き上げます。と、あの独特の匂いが胃袋のやる気をしっかり刺激してくれます。
米糠多用で“有機栽培”志向
セルフ精米機の設備をあちこちで見受けます
運よく設備元からの好意を頂戴し、写真のように米ぬかの供給を大胆かつ安定的に得ています。
米ぬかは化学肥料と違い、多用しても良質堆肥として、じっくりと存分に効いてくれます。
また味にも優れるとあって非常に重宝しており、誠に有難いことです。
覆面姿の怪しいやつっ・・!
収穫を間近に控えた枇杷・「長生(ながお)」です。小さな紙袋ながらもパンパンに育っています。
とある神社の縁日で、香川県から苗を持って来たと言うおばあちゃんに、「枇杷の良い苗は?」と聞いたところ 「枇杷ならこれが好い。熟れる時期が早いし、大きくて美味しい。何よりも名前がええじゃろ?」
2000年に苗2本を購入・育成し、弊園の主力枇杷として在来種からの更改をほぼ完了!
【5月下旬~6月上旬】 破ってみると?
ご覧の通り まん丸でボールのような枇杷が出てきました!
枇杷の種は大きくて、その外側を果肉が覆っているので、薄い果肉だと5角形に見えますが、厚みたっぷりの果肉だと写真のようにまん丸な形! 美味しい枇杷のバロメーターとされています。
接ぎ木で運試し
3月15日! 誕生日でも記念日でもありませんが、私にとっては非常に気にしている特別な日になります。
果樹の品種を増殖・継承するため接ぎ木を行いますが、私の場合は3月15日をその目安日としています。 【写真左は枇杷の接ぎ木1か月後】
要は活着率を高めるために、その時期・方法などを自分流に工夫しているだけのことです。 上記の写真は枇杷の接ぎ木を2芽行い、1芽のみ活着した5月下旬に撮影したものです。
美味しい「熟柿」は如何?
渋柿の一種「西条柿」を栽培しています。 圃場での収穫を終えると選別を兼ねてのパック詰めを行い、ラップを掛けて出荷しています。
お客様からは「大粒で甘いっ!」と結構好評なため、首尾よく防鳥ネットで覆って『野鳥に渡さじ』と意地の張り合いを愉しんでいる次第。
続いて美味しい甘柿はどうぢゃ!
どうです・・・美味しそうでしょう?
メチャクチャに美味しいです!
品種は「夕紅」で、 名前のとおり果皮が赤くて糖度も高く、定番の富有柿よりも1~2度甘いと言われています。
出番は11月上旬となります。
165歳で馬鈴薯づくり
93歳の母が馬鈴薯を掘っています。
植え付け時には途中で腰の痛みを訴えたので、大事をとり遠慮してもらいましたが、 今回は体調も良いらしく、結局はデジマ圃場を最後まで掘り尽くしてくれました。
72歳の当方は1個ずつ土を落として収納作業に回りました。さあて、次回はどうなることやら・・。
【2016年6月】
出番直前のスナップえんどう
えんどう豆にも色々な種類がありますが、弊園ではスナップ種に力点を置いて栽培しています。
夫婦二人では消費する量も僅かなもの。余剰産物はJAの産直市等に出荷しています。
私の摘み取ったえんどう豆に、お得感を存分に味わっていただきたいから ⇒《1袋200円です》
柿「太秋」はスゴイ!
2016年!やり甲斐のある年となりました。一番チカラを入れている柿栽培において、過去にない成果を収めることができたからです。
品種は「太秋(たいしゅう)」で、サクサク食感で甘さも秀逸であることから、非常に高い人気を誇っています。
従来は「500g超果を年に5個以上」を目標としておりましたが、709g・643g・609gと過去には思いもしなかった600g超果が3個も採れました。『よおし、来年からは少し目線を高くして・・』などとスケベー根性を丸出しにしていますが、果たしてどうなりますか?
写真は果面に汚れらしきものが目立っていますが、《条紋》と言って甘さのバロメーターです。太秋を購入されるときは、是非とも参考にしてみてください。
いかがでしたか?
ジャンルも順序性も全く意図せず、思いつくままに写真と説明文をご紹介しました。 営農とは名ばかりで、単にココロとカラダの健康保持を第一の目的としているため、収益性などを語る資格はありません。技術面においても、口外できるようなものは何一つ持ち合わせておりませんが、《思うがままにマイペースで愉しむ農業》もあって良いのではないでしょうか?
本コーナーでは事象の紹介のみにとどめておりますが、その行間では営農を通じての色々なドラマをご自分で経験されるよう推奨したつもりです。人生の終章部分を自分流に色どりを添えるべく、可能であれば果樹栽培に挑戦されてみてはいかがでしょう?